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自転車整備
後輪の構造と車輪交換
自転車の後輪は、それなりの頻度で交換したいと思う機会が訪れるにもかかわらず、交換がめんどくさい部分の一つです。そんな後輪の交換が自信をもって行えるよう、まずその構造からみていきましょう。
車軸の構造について
後輪の車軸の図面を次に示しています。

中心に車輪と軸受けがあり、その両側にスタンドや泥除けのステー、荷台といった部品が取り付けられていきます。
注目すべきは軸受けです。一般に工業製品では外輪と内輪がセットになったものを圧入して軸受けとする例が多くみられます。一方で、自転車では軸を通したカップに球を入れ、さらに玉止めという部品で固定する形がとられており、軸受けの調節は玉止めの締め具合により自ら行わなければなりません(これを玉当たり調節と呼びます)。締めすぎればペダルが重くなり、軽すぎれば軸がガタついて消耗が早くなってしまいます。
車輪交換に必要な工具
・スパナ (15 mm、他 モンキーレンチ1本で代用可)
・ハブコーンレンチ (14 mm)
・トルクレンチ (30N・m程度)
後輪の取り外し方
まず、車軸の両端についているハブナットを外します。二面幅は15 mmです。
続いて車軸にひっかけてある部品類をひたすら外します。組付けの順番は車種によって異なるので写真を撮る、メモを取るなどして順番が分からなくならないようにします。最後にチェーンを外して車軸を後ろへ引くと車輪を取り外すことができます。
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